50円の損だ!もしも株価が50円になったとすれば、オプションは行使されない。

ということは何も起こらないので平穏である。 これではオプションの売り手は気が気じゃない。
株価が上下するに連れて一喜一憂することになるのである。 この問題を解決する手段は一つである。
オプションの売り手が株を買っておけばいいのである。 オプションを売った日に、即座に対象になっている銘柄を購入するわけだ。
今回の例でいえば、オプション契約と同時に売り手は100円で現物の株を購入しておくのである。 これで安心だ。
行使日に株価がいくらになっていようが心配することはない。 150円になっていても200円になっていても、現物の株を持っているのだから枕を高くして寝ることができる。
オプションが行使された時(株が高くなった時だ!)にやるべきことは、オプションの行使者に「100円で買っておいた」株を手渡すだけである。 株価が下がった場合には少し困ってしまう。
オプションは行使されないのだ。 購入しておいた株を手渡すこともない。

手渡さないから100円で買った株が値下がりして手元に残ることになる。 株をあらかじめ購入しておけば、株価の変動に一喜一憂しなくていいことはわかった。
ところが、これでは株を購入できるほどの財力がある者だけがオプションの売り手になれることになる。 面白くないではないか。
「金持ちには儲け話が転がり込み、ますます金持ちになる……」という状態では楽しくない。 なんとか、私のような貧乏人でもオプションの売り手側にまわることができないものだろうか。
そこで、目についたのが借り入れ制度である。 元手がなくても大丈夫なのである。
お金を借りて株を買えばいいのである。 オプションを売った日に、銀行へ行って100円借りて、そのお金で100円の株を買えばいいのである。
お金を借りると生じるものがある。 利息だ。
銀行に支払う利息である。 オプションの売り手は、利息分だけコストが増えるということを認識しなければならない。
オプションの売り手は100円の株を買うために、銀行から100円借りる。 1カ月後に株が150円に値上がりをした場合にはオプションが行使される。
行使されたら株を手渡す。 そして100円を受け取る。
それを銀行へ……いやいや、100円だけでは銀行は許してくれないのだ。 利息と100円を銀行に持って行かなければならないのである。

さて、ここまでの段階で、登場すべき役者はすべて揃った。 株価、株価の変動確率、購入する株数、借り入れる金額、利息である。

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